【DX時代こそ必須!?】プロジェクトマネジメント力と7つのコアスキル

7つのプロマネスキル

企業の「DX」の取り組みが普及し、毎日のようにニュースやメディアで取り上げられています。しかしながら、

  • 前例のない新しい取り組みでうまく進まない…
  • 関係者が多すぎて毎回会議がまとまらない…
  • 本当にDXが成功するのか、先が見えない…

など、取り組んでいる方々からは、多くの疑問や悩みをお伺いすることが多いのも事実です。
実はこのDXにまつわる悩み、「プロジェクトマネジメント」のスキルを身につけることで大きく改善できます。

そこで今回は「プロジェクトマネジメントとは何か」「DXプロジェクトになぜプロマネ人材が必要か」「プロマネスキルを身につける方法」などを紹介していきます。

戦略コンサルタント・DXスタートアップ役員として、5年以上の時間をかけて、痛い目を見ながら身につけたスキルですので、ぜひ読んでみてもらえればと思います。

画像:筆者作成
目次

プロジェクトマネジメントとは何か

プロジェクトマネジメントとは、納期が決められているプロジェクトをどのように遂行すれば成功するのか、詳しく計画を立ててコントロールしていくことです。

具体的には、「いつまでに、どの程度のクオリティで、何を完成させなくてはいけないか」を明確にして、そこから逆算してプロジェクト成功までの「スケジュール」「やるべきこと」を設計していくことを指します。

このプロジェクトマネジメント力、DX案件において非常に重要度が増してきています。

プロジェクトマネジメントの重要性が高まる背景

早速ですが、あなたは職場で「プロジェクト」にどれだけ関わっていますか?

いや、私プロジェクトなんて全然やってないですよ…

と思う人も多いかも知れません。でも、誤解しないでください。ここで言っているのは、あくまでプロジェクト「的な」仕事です。

本記事での「プロジェクト的な仕事」とは、①期限があり、②複数の部門が関与し、③独自のプロダクト・サービスを創造すると定義しています。

この定義に照らすと、デジタルで新規事業を生み出すDX案件や、紙業務をデジタルシフトするといったデジタル化案件は、すべて①期限があり、②IT部門や外部ベンダーが関与し、③新しいビジネスや仕組みを生み出すもの。
まさに「DX ≒ プロジェクト的な仕事」になります!

そのため、DXをうまく推進したいのであれば、プロジェクトマネジメント力を身につけることは必須です。
あなた自身が素晴らしい「プロジェクトマネージャー(以降「プロマネ」)」になれれば、文系人材であっても、DXプロジェクトで活躍していくことができるはずです!

DXプロジェクトとプロマネの必要性

さて、突然ですが「DXプロジェクトの成功率」ってどれぐらいだと思いますか?
各社が調査を出していますが、なんと最高でも16%、経産省のレポートではなんと「3.1%」となっています…

引用:ITmedia ビジネスオンライン

ものすごく低い成功率について、原因として「専門性や知識が求められるから」「専門人材がいないから」といった理由が上げられています。
でも、これまで沢山のDXプロジェクトをコンサルティングしてきた感覚からすると、「デジタルの専門知識がないから」DXが失敗しているわけではないと強く感じています。

失敗の本質はもっと基礎的なところにあり、関係者が多く、前例もないDXプロジェクトの「進め方」が分かっていないケースが非常に多いのです。

逆に、スキルの高いプロマネがいた案件や、我々がProject Management Office(PMO)を設置したケースでは、全体がスムーズに進み、大きな成功までたどり着いた案件がほとんどです。

そのため、実はDXの成功率を高めるのはデジタルの「知識」ではなく、「プロジェクトマネジメント」にあると確信しています!

エンジニアリング・データサイエンス等、デジタルの専門知識ではどうしても理系・エンジニアに劣る「文系デジタル人材」こそ、プロマネ力を身につけて、DX案件の成功率を高められる人材になっていくことが重要です。

引く手あまたのDXプロマネ人材

では、DXプロマネ人材になるメリットはあるのでしょうか?

ここは「ある」と自信を持って言えます。なぜなら、日本の会社の大半は「プロマネの仕事のやり方」を誰も教えてくれない/教えられないからです。
そもそも体系的にプロジェクトマネジメントの知見を整備している会社も、DXプロジェクトの成功体験や進め方ノウハウを持っている会社もほとんどないと思います。

つまり、DXプロマネ人材の価値は非常に高い一方、人材は枯渇しているのです。そのため、デジタル x プロマネができる人材になれれば、どこからも引く手あまたで、非常に市場価値の高いポジションを確保できます。

その証拠に、DXの「PMO」を担えるフリーランス人材には非常に高い「報酬」がついています。

引用:これからフリーランス

DXプロマネスキルの全体像

デジタル人材として、プロマネ力の大事さは分かった!
それでプロマネ力を身につけるためにはどうしたら良いの?

その悩み、分かります。

プロジェクトマネジメントは色々なところで使われている言葉ですが、具体的に必要なスキルや求められる資質が何かという定義は意外とあいまい且つばらばら…

そのため今回は「デジタル x プロマネ力」に求められるスキルの全体像を整理してみました。

画像: 著者作成

プロマネ力を分解すると、大きく3つに分解されます。

  1. プロジェクトマネジメント
    • プロマネ力の「軸」となるスキル
    • プロジェクトを円滑に「推進する」ためのスキルで、後述する「7つのコアスキル」で構成
  2. 専門性
    • プロマネ力を加速させる『エンジン』となるスキル
    • ①デジタルマーケやAIシステムといったデジタルの専門知識も必要だが、文系人材では②業界や業務に関するビジネス知見がより大切
  3. ヒューマンスキル
    • デジタル関連プロジェクトは社内の複数部署に加え、社外のベンダーも関わるため、コミュニケーション力や、信頼獲得力、人に好かれるといった人間力が求められる

いやいや、範囲広すぎるわ、、!難易度高すぎるやろ。。

はい、そのとおりです。笑
確かに簡単ではないですが、しっかり学べば絶対に身につけることができます。私の会社でもメンバー全員に研修をしてきていますが、やり遂げたメンバーは全員大きくプロマネ力を伸ばしています!

特に、①②のスキルはやれば必ず鍛えられます。これから『超詳細』に解説していきますのでご安心下さい!

DXプロマネ「7つのコアスキル」

プロジェクトマネジメント力を鍛える上で、コアとなるスキルが7つあります。
それぞれ1記事ずつ解説していますので、ぜひすべて確認していただきたいです!

  1. 『段取り力』がプロジェクト成功の80%を決める!
  2. 『会議力』はリモート時代に必須!成功のxx要素
  3. 『資料作成力』簡単にベストな資料が書けるxxステップ
  4. 『ファシリテーション』が劇的に上手くなる4ステップ
  5. 『スタンス』を取る!高難度のDX案件を進める最重要スキル
  6. 『交渉力』が関係者の多いDX案件の成功のカギ
  7. 『話す/聞く/書く力』はプロマネの総合格闘技

この7つのコアスキルを身につければ、皆さんのDXプロマネ力は劇的に向上します。

プロマネスキルを学ぶ最高の1冊

7つのコアスキルについてはここから詳細に解説していきますが、「プロジェクトマネジメントの全体像」について、体系的に理解する上で役立つ書籍を厳選してご紹介します!

プロジェクトマネジメントは非常に幅広い領域をカバーするスキルのため、本記事・サイトだけで解説しきれない部分もあるので、ぜひ併せて読んでみてもらいたいです。

【おすすめ本】孫社長の締め切りをすべて守った 最速! 「プロマネ」仕事術

まとめ

今回はDX案件を成功に導くためのプロマネスキルについて、その必要性と全体像、7つのコアスキルを紹介しました。

DXの成功率が10%前後と非常に低い理由は、テーマ自体が難しいこともありますが、プロジェクト的な仕事の進め方に慣れていない、良いプロマネがいないことが失敗の要因であることもかなり多いです。

そのため、デジタルの専門知識で理系・エンジニアに劣る文系デジタル人材こそ、DXプロマネとして、DX案件の成功率を高められる人材になることが重要です!

7つのコアスキルについては、1記事ずつ詳細に解説しているので、ぜひプロマネ力を一歩ずつ高めてほしいと思います。

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